Raspberry Pi 2にLCD-USB10XB-Tをつなぐ[3/3] – タッチパネルを使えるようにする編

こんにちは、天野勝です。

前回は、LCD-USB10XB-Tの画面にXのデスクトップを表示させました。
今回は、このディスプレイに付属しているタッチパネルの機能を使えるようにします。

参考にさせていただいたページ

Atelier Orchard: DisplayLink

回回 PPE : Petit Panda Extreme 回回 – LCD-USB10XB-TをUbuntuで使う

タッチパネルの機能を設定する

LCD-USB10XB-Tは、なかなか有能でタッチパネルの機能がついています。また、タッチペンも付属しています。
しかし、上下が反転しているし、反応する領域がずれていたりで、そのままで使用するのは困難です。
そこで、キャリブレーションをします。
キャリブレーションの情報を設定ファイルに保存すればよいのですが、個体差もあるかもしれませんので、キャリブレーションのためのツールを使って実測することにします。

xinput_calibratorをインストールする

前回同様、作業はRPi2上で行ないます。

キャリブレーションには、「xinput_calibrator」というツールを使用します。
ソースコードを取得し、コンパイルすることにします。
しかし、xinput_calibratorコンパイルにはいくつかのライブラリが必要なので、先にインストールします。

$ sudo apt-get install libx11-dev
$ sudo apt-get install libxext-dev
$ sudo apt-get install libxi-dev

続いて、xinput_calibratorをコンパイルします。

$ git clone https://github.com/tias/xinput_calibrator.git
$ cd xinput_calibrator
$ ./autogen.sh
$ make

キャリブレーションをする

xinput_calibratorは、デスクトップ上で実行させる必要があります。
Xが起動していない場合は、Xを起動し、ターミナルを開きます。

$ startx

ターミナルからxinput_calibratorを実行します。

$ cd xinput_calibrator
$ ./xinput_calibrator

指示に従い、4点をポイントします。
実行が終わると、設定のための情報が出力されます。
私の環境は、以下の情報が出力されました。


Section "InputClass"
        Identifier      "calibration"
        MatchProduct    "eGalax Inc. USB TouchController"
        Option  "Calibration"   "244 3873 3852 257"
        Option  "SwapAxes"      "0"
EndSection

 

 

この情報を設定ファイルに保存します。

$ mkdir /etc/X11/xorg.conf.d
$ sudo vi /etc/X11/xorg.conf.d/99-calibration.conf

Section "InputClass"
        Identifier      "calibration"
        MatchProduct    "eGalax Inc. USB TouchController"
        Option  "Calibration"   "244 3873 3852 257"
        Option  "SwapAxes"      "0"
EndSection

 

これで、タッチパネルの機能がまともに使えます。

あとは、ソフトウェアキーボードをインストールすれば、キーボードを接続せずに、タブレットぽく使うことができます。

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