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ESMコンサルティングセンター News
2009/12/28 第6号
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【連載】人材育成、講師の視点から[2]
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こんにちは、天野勝です。
私は、コンサルタントという職業がら、人にものを教える「講師」という仕事
をすることが多いです。現場カイゼンの導入教育や、C言語でのテスト駆動開発
と、かなり多岐に渡っています。
この連載では「講師」をしていて気づいたことを私の視点で発信していきます。
■「可視化」と「見える化」
ソフトウェア開発の現場にプロジェクトファシリテーション[*1]流のカイゼン
を導入するという教育を行うことがあります。この教育の主要なテーマに「見
える化」があります。ここでは「見える化」を、異常を見えるようにし、行動
を誘発する仕組み、および活動のこと、と定義しています。
「見える化」に近い言葉に「可視化」があります。「可視化」は見えないもの
を見えるようにすることであり、「見える化」はさらにその次のステップにな
ります。何でもかんでもただたんに見えればよいというのではなく、行動を誘
発することまで含んで「見える化」なのです。
■失敗する「見える化」
「見える化」という単語は親しみやすいせいか、多くの場所で実際に取り組ま
れています。が、全てが上手くいっているというわけではありません。失敗例
を分析すると、失敗の主な原因に次の4つの特徴が見られます。
・色々見えるようになったが、何を見ればよいか分からない
・見えるようにするのに精一杯で、活用できない
・データの入力をさせられるが、どこにそのデータが活用されているか不明
・正しいデータが上司に分かると、怒られそうだから嘘のデータを入力する
■成功する「見える化」
「見える化」の成功例には次の3つの特徴が見られます。
・注目すべき事項の異常、および異常への傾向が分かる
・仕事を進める上での仕組みと連動している
・異常を解決することが自分達の仕事の成功に結びついている
ソフトウェア開発では、タスクボード(ソフトウェアかんばん)がこの「見える
化」の好例です。
ただし、タスクボードもタスクをボードに貼っただけで、仕事の進め方と連動
しなければ効果は薄いです。進捗の遅れが分かっても、それをチームで自律的
にリカバーしようと行動を起こさずに、他人事とそ知らぬふりをしていたら、
それはただの共有ToDoボードでしかなく、まして進捗の遅れが見えるたびに、
上司に怒られるような環境では、まったくもって効果は期待できません。
■「見える化」のその次
「可視化」⇒「見える化」とステップアップしたその次には何が来るでしょう
か?
私は、「よい文化」を次に置いています。
目標に向かって互いが尊重し合い、互いを高めあう、そんな風土ができあがる
のです。
ぜひ皆さんも、「見える化」のその次を考えて、「見える化」に取り組んでみ
てはいかがでしょうか。
[*1] プロジェクトファシリテーション
http://ObjectClub.jp/community/pf/
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【ご案内】『企業改革からIT構築までの見える化事例大集合』セミナー(1/27)
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今、企業の業務やシステムの「見える化」が注目されています。
しかし、単に「見える化」をするだけでは何の効果も得られなかったという声
をよくうかがいます。
本セミナーでは、以下のような3つの場面での具体的事例をご紹介し、「価値
をもたらす見える化」とは何かについてご来場いただいた皆様とともに考えて
まいります。
「IT企業改革での見える化」
「ソフトウェアの見える化」
「システム開発段階の見える化」
皆様にとっての本当のビジネス価値を持った「見える化」はどんなものかを見
極めてみませんか?
『企業改革からIT構築までの見える化事例大集合』
日 時:2010年1月27日(水) 18:00~21:00
場 所:大手町サンケイプラザ 301号室
参加費:無料
主 催:匠Sytle、匠BusinessPlace、匠Lab
共 催:株式会社永和システムマネジメント、株式会社チェンジビジョン
▼詳細情報およびお申込みはコチラ
https://sec.tky.esm.co.jp/2009/12/24/private_seminar5/
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