メールマガジン(2010/12/14 第7号)

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E S M ニュース
2010/12/14  第7号
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◇ Contents ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◇
┃◆ ユーザの声聞くべからず??? ~要件定義に新しいチカラを~
┃◆【ご案内】プライベートセミナーを開催します(1/27)
┃  『アジャイルUX ~価値あるものを、いかに早く作るか~』
┃◆【ご案内】セミナーを開催します(1/21)
┃  『PMBOK(R)とチームファシリテーションの融合
┃    ~自律的なチームを管理する考え方と方法~』
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このメールは、株式会社永和システムマネジメント社員と名刺交換をさせて頂
いた方に送付しています。今後このようなメールが不要な方は、末尾の案内を
参考に解除依頼をお送りください。

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ユーザの声聞くべからず??? ~要件定義に新しいチカラを~
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こんにちは、平田です。

私は普段、業務システム開発に携わることが多いのですが、その中では「適切
な要求をいかに引き出すか」ということをテーマに仕事を進めています。シス
テム開発における、企画や要件定義の難しさはその点にあると考えているから
です。

一般に、「要求の引き出し」というアクティビティについては、様々な取り組
みが紹介されています。実際に現場で業務をされている人からヒアリングをし
てニーズを引き出すということはその中でもかなり重要なことです。そのため
に、「インタビュー」や「ワークショップ」のような手段を用いて、「お客様、
ユーザの声を聞く」ということを重視する必要があります。

このときに問題になるのが、お客様が「正しい」要求を出してくれるのか?と
いうことです。「○○が欲しい」と言ってもらったとしても、それがお客様の
真の課題でないということはよくある話だと思います。そういった問題に対応
するために、前提条件をシェアしたり、その発言の裏にある理由を追い求めた
りする必要があります。私自身も、いかにお客様の発言の裏にある意図を探し
求めることに注力しています。

ユーザの発言を得ることを大事にしつつ、一方その裏にある意図を追い求める
という、ある意味自己矛盾を起こしているような難しい課題にチャレンジする
必要があると考えています。

一方、最近システム開発の世界でも注目され始めている、ユーザーエクスペリ
エンスデザインという考え方があります。これは、ユーザが自己解釈した結果
である「発言」ではなく、ユーザの「行動」そのものを分析することにより、
ユーザが本当に望んでいるものを探し求めて行こうというアプローチです。製
品開発の分野では一般的なものになっているという話も聞きます。

私がこれをすごく面白いと思うのは、その第一原則です。「ユーザの声聞くべ
からず」というものです。ユーザの声を聞かないということから、本当にユー
ザの望んでいるものを見つけ出すという、一見、これまでの要件定義やビジネ
スアナリシスの領域からは意外な原則に思われることと思います。これまでの
要件定義の進め方などでも、「観察」という手法が選択されることもありまし
たが、それをメインに据えて、ユーザの声を聞くのではなく、行動を分析すべ
きだと言っている点は大変興味深いです。

きっとこの考え方だけでは、業務システムを作り出すための情報をすべて集め
ることはできないでしょう。しかし、これまでの要件定義では埋められなかっ
たピースが見つかるのではないかと思っています。

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【ご案内】プライベートセミナーを開催します(1/27)
『アジャイルUX ~価値あるものを、いかに早く作るか~』
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オフィスのペーパーレス化など、業務の効率化へ適用が期待されていたITが、
ITによってこれまでにない新たな体験を生み出すことへと期待が変わってきて
います。これに伴い、ゴール設定の考え方も、課題を見つけてそれを解決する
という考え方から、利用者に着目して、本来あるべき姿を見つけるという考え
方に変わってきています。

この本来あるべき姿を見つけていく手法の一つに、『UX(ユーザエクスペリエン
ス)』があります。

本セミナーでは、アジャイル開発手法とUX手法を融合させた「アジャイルUX」
の第一人者である樽本徹也氏をお招きし、UXについての解説を行っていただき
ます。また、要件定義フェーズでのUX手法活用の試みや、参加型のパネルディ
スカッションを通して、皆様の現場でUXを活用するヒントを持ち帰っていただ
きます。

一緒に仕事をされている、企画担当の方とソフトウェア開発担当の方が、ペア
で参加いただけるよう企画いたしました。

『アジャイルUX ~価値あるものを、いかに早く作るか~』
日 時:2011年1月27日(木) 13:45~17:00(13:30受付開始)
場 所:株式会社永和システムマネジメント 東京支社(上野、御徒町)
参加費:無料(事前申込制)
対 象:製品企画担当、ビジネスシステム企画担当、ソフトウェア開発エンジニア

▼プログラム
1.『UXの時代がやってきた ~UXの第一原則は「ユーザの声聞くべからず」~』
2.『これまでの要件定義、これからの要件定義 ~UXは救世主たり得るか』
3. 参加型パネルディスカッション『価値のあるものを、いかに早く作るか』

▼詳細情報およびお申込みはコチラ↓
https://sec.tky.esm.co.jp/2010/12/14/private_seminar16/

◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◇
【ご案内】セミナーを開催します(1/21)
『PMBOK(R)とチームファシリテーションの融合
~自律的なチームを管理する考え方と方法~』
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◇

プロジェクトマネジメントの普及とともに、プロジェクトマネジメントの焦点
は計画を作ることから、作った計画を如何に実行するかに移ってきています。
PMBOK(R)であれば、スコープ、スケジュール、コスト、品質のベースライン計
画を具体的にどのように実行していくか、そして、如何に実行効率(パフォーマ
ンス)をあげていくかが問われています。つまり、「実行力」のあるチームを作
る必要がありますが、そのためにはチームが自律的に動けることが何よりも大
切です。

本セミナーでは、
(1)チームを自律的に機能させる
(2)マネジメントがチームの自律的活動を計画的に「管理」する
という一見、矛盾するプロジェクトの運営方法を提案します。

『PMBOK(R)とチームファシリテーションの融合
~自律的なチームを管理する考え方と方法~』
日 時:2011年1月21日(金) 13:00~18:30(12:40受付開始)
場 所:ふくい南青山291(東京都港区南青山)
対 象:プロジェクトマネジャー、プロジェクトリーダー、チームリーダー

▼プログラム
1.PMBOK(R)の概要とTFを実現するプロジェクトマネジメント計画
2.チームファシリテーションについて
3.ワーク

▼詳細情報およびお申込みはコチラ↓
https://sec.tky.esm.co.jp/2010/12/07/private_seminar15/

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私たちのホームページ
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『コンサルティングセンター』 https://sec.tky.esm.co.jp/
システム開発に潜むムダを取り除き、システム開発に関わる全ての人が適正
な価値を持続的に得られるよう、支援します。コンサルティング領域や、セ
ミナーのご案内などを掲載しています。

『Ruby x Agile』 http://ruby.agile.esm.co.jp/
Rubyやアジャイル開発に関する最新のトピックスや活動実績を紹介していま
す。現場のメンバーのブログも掲載しています。

『永和流プロジェクト運営術』 http://agile.esm.co.jp/scrum/
プロジェクト運営に関して私たちが提供しているサービスを紹介しています。
スクラムという開発手法の解説も掲載しています。

『永和システムマネジメント 組込みグループ』 http://et.esm.co.jp/site/
オブジェクト指向やアジャイルといった永和の強みをETの現場でも活用すべ
く活動中です。メンバーのブログやETロボコン関連のコンテンツも掲載中です。

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◆  ご意見・ご感想は、このメールに返信ください。
◆  配信解除は件名「配信解除」にてこのメールに返信ください。
アドレス変更は件名「アドレス変更」、本文に配信希望メールアドレスを
記載の上、このメールに返信ください。
◆  免責事項・個人情報保護方針はコチラを参照ください。
http://www.esm.co.jp/company/approach/approach_privacy.html
◆  発行:株式会社永和システムマネジメント
〒110-0005 東京都台東区上野2丁目7番7号上野HSビル8F
http://www.esm.co.jp/
Copyright (c)2010 Eiwa System Management, Inc. All Rights Reserved.

【セミナー】IT機器メーカー様向け「UMLを使った要件定義セミナー」を実施します(2010/12/20-21)

要件定義の場面でUMLの各ダイアグラムをどのように使うかを学びます。モデリングツールを使った演習を中心としたセミナーです。

【セミナー】総合電気メーカー様向け「C言語によるTDDの実践法」を実施しました(2010/12/14)

組込み開発などのリソースの少ない環境下で、C言語でテスト駆動開発(TDD)をする方法を学んでいただきました。
テスティングフレームワークは用いずに、ASSERTマクロと、makeを活用した単体テスト環境を構築し、その上でリファクタリングの考え方と進め方、TDDのプロセスなどを演習を通じで学ぶという研修です。

プライベートセミナー『アジャイルUX ~価値あるものを、いかに早く作るか~』(2011/1/27)

【セミナータイトル】

アジャイルUX ~価値あるものを、いかに早く作るか~
【概要】

オフィスのペーパーレス化など、業務の効率化へ適用が期待されていたITが、ITによってこれまでにない新たな体験を生み出すことへと期待が変わってきています。
これに伴い、ゴール設定の考え方も、課題を見つけてそれを解決するという考え方から、利用者に着目して、本来あるべき姿を見つけるという考え方に変わってきています。
この本来あるべき姿を見つけていく手法の一つに、UX(ユーザエクスペリエンス)があります。
本セミナーでは、アジャイル開発手法と、UX手法を融合させた、「アジャイルUX」の第一人者である樽本徹也氏を招き、UXについての解説を行っていただきます。また、UX手法の要件定義フェーズでの活用についての試みや、参加型のパネルディスカッションを通し
て、皆様の現場でUXを活用するヒント持ち帰っていただきます。
一緒に仕事をされている、企画担当の方とソフトウェア開発担当の方が、ペアで参加いた
だけるよう企画いたしました。

【セミナータイトル】

アジャイルUX ~価値あるものを、いかに早く作るか~

【概要】

オフィスのペーパーレス化など、業務の効率化へ適用が期待されていたITが、ITによってこれまでにない新たな体験を生み出すことへと期待が変わってきています。
これに伴い、ゴール設定の考え方も、課題を見つけてそれを解決するという考え方から、利用者に着目して、本来あるべき姿を見つけるという考え方に変わってきています。

この本来あるべき姿を見つけていく手法の一つに、UX(ユーザエクスペリエンス)があります。

本セミナーでは、アジャイル開発手法と、UX手法を融合させた、「アジャイルUX」の第一人者である樽本徹也氏を招き、UXについての解説を行っていただきます。また、UX手法の要件定義フェーズでの活用についての試みや、参加型のパネルディスカッションを通して、皆様の現場でUXを活用するヒント持ち帰っていただきます。

一緒に仕事をされている、企画担当の方とソフトウェア開発担当の方が、ペアで参加いただけるよう企画いたしました。

【開催日】

2011年1月27日(木)

【時間】

13:45~17:00(13:30受付開始)

【場所】

株式会社永和システムマネジメント 東京支社 会議室
〒110-0005 東京都台東区上野2-7-7 上野HSビル8階
地図はこちら

【対象】

製品企画担当、ビジネスシステム企画担当、ソフトウェア開発エンジニア

【参加費】

無料 (事前申込制)

【お申込み】

こちらからお申込みください。

【お問合せ先】

株式会社永和システムマネジメント
担当:羽根田
TEL:03-5818-7400

【プログラム】

●セッション(0) 13:45~14:00
ご挨拶・趣旨説明

●セッション(1) 14:00~14:30
『UXの時代がやってきた ~UXの第一原則は「ユーザの声聞くべからず」~』
利用品質ラボ 樽本徹也
人机交互論( http://www.usablog.jp )

●セッション(2) 14:30~15:00
『これまでの要件定義、これからの要件定義 ~UXは救世主たり得るか』
永和システムマネジメント サービスプロバイディング事業部 平田守幸

●休憩 15:00~15:15

●セッション(3) 15:15~17:00
参加型パネルディスカッション『価値のあるものを、いかに早く作るか』
利用品質ラボ 樽本徹也
永和システムマネジメント サービスプロバイディング事業部 平田守幸
永和システムマネジメント コンサルティングセンター 天野勝

【主催】

株式会社永和システムマネジメント

【後援】

オブジェクト倶楽部

セミナー『PMBOK(R)とチームファシリテーションの融合』(2011/1/21)

【セミナータイトル】

PMBOK(R)とチームファシリテーションの融合
~自律的なチームを管理する考え方と方法~

このセミナーは5PDU取得できます

【概要】
プロジェクトマネジメントの普及とともに、プロジェクトマネジメントの焦点は計画を作ることから、作った計画を如何に実行するかに移ってきています。PMBOKであれば、スコープ、スケジュール、コスト、品質のベースライン計画を具体的にどのように実行していくか、そして、如何に実行効率(パフォーマンス)をあげていくかが問われています。
つまり、「実行力」のあるチームを作る必要がありますが、そのためにはチームが自律的に動けることが何よりも大切です。

一方で、プロジェクトは長期に渉ることが多く、また、多くの関係者がプロジェクトに対する要求をします。このため、目の前のプロジェクト作業にだけ集中しているだけでは高いパフォーマンスを実現することはできません。

そこで、本セミナーでは

(1)チームを自律的に機能させる
(2)マネジメントがチームの自律的活動を計画的に「管理」する

という一見、矛盾するプロジェクトの運営方法を提案します。

具体的には、チームファシリテーション(TF)の手法により「見える化」、「リズム」をチームに導入します。
手法としては、「週次計画」、「朝会」、「ふりかえり」、「タスクボード」の活動を行うことで、自律的なチーム運営を可能にし、高いパフォーマンスを実現します。

一方で、PMBOK(R)に基づくプロジェクトマネジメントでチームの活動の環境を整えるとともに、成果の「管理」をします。

このようなプロジェクト運営を、模擬プロジェクト演習を通じて学んで頂きます。まず、プロジェクト憲章によりプロジェクトを定義し、TFによるプロジェクト実行を計画するプロジェクトマネジメント計画の策定方法を学びます。そして、今回はプロジェクトマネジメント計画を所与のものとし、実行に受講者でチームを作り、講師がプロジェクトマネジャー役になり、プロジェクトマネジメント計画に従い、課題を実行する中で、TFの勘所を学んで頂きます。

本セミナーは、これから新しくプロジェクトマネジメントの方法を検討しようとしている組織はもちろんですが、現状、PMBOKやTFを導入し、さらに効果を高めたいと考えている組織のプロジェクトマネジャーやチームリーダーの方にお奨めしたいセミナーです。

【セミナータイトル】

PMBOK(R)とチームファシリテーションの融合
~自律的なチームを管理する考え方と方法~

このセミナーは5PDU取得できます

【概要】

プロジェクトマネジメントの普及とともに、プロジェクトマネジメントの焦点は計画を作ることから、作った計画を如何に実行するかに移ってきています。PMBOK(R)であれば、スコープ、スケジュール、コスト、品質のベースライン計画を具体的にどのように実行していくか、そして、如何に実行効率(パフォーマンス)をあげていくかが問われています。
つまり、「実行力」のあるチームを作る必要がありますが、そのためにはチームが自律的に動けることが何よりも大切です。

一方で、プロジェクトは長期に渉ることが多く、また、多くの関係者がプロジェクトに対する要求をします。このため、目の前のプロジェクト作業にだけ集中しているだけでは高いパフォーマンスを実現することはできません。

そこで、本セミナーでは

(1)チームを自律的に機能させる
(2)マネジメントがチームの自律的活動を計画的に「管理」する

という一見、矛盾するプロジェクトの運営方法を提案します。

具体的には、チームファシリテーション(TF)の手法により「見える化」、「リズム」をチームに導入します。
手法としては、「週次計画」、「朝会」、「ふりかえり」、「タスクボード」の活動を行うことで、自律的なチーム運営を可能にし、高いパフォーマンスを実現します。

一方で、PMBOK(R)に基づくプロジェクトマネジメントでチームの活動の環境を整えるとともに、成果の「管理」をします。

このようなプロジェクト運営を、模擬プロジェクト演習を通じて学んで頂きます。まず、プロジェクト憲章によりプロジェクトを定義し、TFによるプロジェクト実行を計画するプロジェクトマネジメント計画の策定方法を学びます。そして、今回はプロジェクトマネジメント計画を所与のものとし、実行に受講者でチームを作り、講師がプロジェクトマネジャー役になり、プロジェクトマネジメント計画に従い、課題を実行する中で、TFの勘所を学んで頂きます。

本セミナーは、これから新しくプロジェクトマネジメントの方法を検討しようとしている組織はもちろんですが、現状、PMBOK(R)やTFを導入し、さらに効果を高めたいと考えている組織のプロジェクトマネジャーやチームリーダーの方にお奨めしたいセミナーです。

【開催日】

2011年1月21日(金)

【時間】

13:00~18:30 (12:40受付開始)

【場所】

ふくい南青山291
東京都港区南青山5丁目4-41グラッセリア青山内
地図はこちら

【対象】

プロジェクトマネジャー、プロジェクトリーダー、チームリーダー

【お申込み&お問合せ】

こちらからお申込み&お問合せください。

【プログラム】

●13:00~14:30
PMBOK(R)の概要とTFを実現するプロジェクトマネジメント計画

●13:40~15:10
チームファシリテーションについて

●15:10~17:50
ワーク

●17:50~18:30
全体ふりかえりセッション

【主催】

株式会社永和システムマネジメント
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス

【後援】

オブジェクト倶楽部

メールマガジン(2010/11/11 第6号)

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E S M ニュース
2010/11/11  第6号
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◇ Contents ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◇
┃◆ アジャイルと契約
┃   ~発注者と開発者のあいだでのミッションとリスクの共有がポイント
┃◆【ご案内】プライベートセミナーを開催します(11/24)
┃  『アジャイルに適したまったく新しい契約形態での受託開発サービス
┃    トライアルの紹介』
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このメールは、株式会社永和システムマネジメント社員と名刺交換をさせて頂
いた方に送付しています。今後このようなメールが不要な方は、末尾の案内を
参考に解除依頼をお送りください。

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アジャイルと契約
~発注者と受注者のあいだでのミッションとリスクの共有がポイント
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こんにちは、木下史彦です。
「アジャイル」が盛り上がりを見せており、最近はいろいろな企業様にお声か
けいただいて、ご相談をお受けすることが多くなってきました。そのなかでよ
くお受けする質問のひとつとして「アジャイル開発で契約ってどうするんです
か?」というものがあります。
この記事では永和システムマネジメントのアジャイルプロジェクトで実際に採
用している契約パターンをご紹介します。

■ソフトウェア開発の契約
ソフトウェア開発に関する二者間の取引契約は、民法上の契約の区分で大きく
分けると請負と委任(正確には準委任)の2つがあります。
請負契約ではあらかじめ定めた成果物を完成することが目的であり、成果物に
対して対価が発生します。
一方、委任契約では知識や労働力といったサービスを提供することが目的であ
り、提供したサービスの割合(作業した時間など)に応じて対価が発生します。

■アジャイルでの契約
アジャイル開発ではスコープの変更を柔軟に行うことが特徴です。そういった
意味からも成果物の完成を目的とする請負契約では、あらかじめスコープを固
定する必要があるため、アジャイル開発には向いていないと言えます。
では、委任契約はアジャイル開発に向いているのでしょうか?アジャイル開発
は発注者と受注者がミッションとリスクを共有し、同じゴールを目指してプロ
ジェクトを進めていくのがポイントです。しかし、委任契約では発注者側のリ
スクが大きくなるという問題があります。

■永和システムマネジメントの事例
永和システムマネジメントでは、受託開発をアジャイルに進める上で、いろい
ろな契約上の工夫を行ってきました。そのいくつかを紹介します。

(1) 最小限のスコープを約束する請負契約
請負契約ですが、全体のスコープを契約段階では約束せずに、最小限(絶対必須)
のスコープを約束し、それ以外の部分は随時調整可能とする契約です。
全体像はぼんやりしているが、最低限作りたいものははっきりしている場合に
有効です。
最終的に最小限のスコープしかできなかった場合に、発注者にとって不利な契
約となるため、受注者が発注者から以下に信頼してもらえるかというのがポイ
ントになります。

(2) 機能毎の請負契約
請負契約ではシステム全体を一括で請け負う場合もありますし、開発フェーズ
毎に請け負うというケースもよくあります。
システム全体を一括で請け負う場合は、全体のスコープをあらかじめ固定する
必要があるため、開発初期段階で発注者側、受注者側ともに大きな負担をしい
るやりかたとなっていました。
一方、開発フェーズ毎に請け負うやり方は、フェーズ毎に成果物を残していく
必要があるため、不要なドキュメントが大量に生産されるという結果を招くこ
とが多いです。
そこで、永和システムマネジメントのいくつかのプロジェクトでは、機能毎に
請け負うというやり方をとっています。システム全体を0.5~3人月くらいの機
能に分割し、優先度の高いものから契約していきます。五月雨式に着手してい
きますので、複数の契約が同時に走ることもあります。

(3) 短期の準委任契約
最近、増えてきたのがこの契約形態です。1~3ヶ月の期間で準委任契約を結び
ます。初期開発がひととおり落ち着きメンテナンスフェーズに入ったプロジェ
クトで多く採用されています。
メンテナンスフェーズに入ったプロジェクトでは、随時上がってくるユーザー
からの要望に応えていく形になるため、たとえ1ヶ月でも成果物を明確に規定す
ることが難しいことが多いです。また、初期開発で発注者と受注者の信頼関係
ができているため、発注者からすると明確に成果物を規定しなくても1ヶ月あれ
ばこれくらいの対応はやってもらえるだろうと予想できる点も、準委任契約の
発注者側から見たリスクを減らすポイントとなっています。

■ミッションとリスクの共有がポイント
契約の問題があるから、アジャイル開発ができないという声をよく聞きます。
永和システムマネジメントでは、いろいろな工夫や試行錯誤を重ねて、課題を
克服してきました。
その中で一番実感したのでは、アジャイル開発は発注者と受注者がミッション
とリスクを共有し、同じゴールを目指してプロジェクトを進めていくことが重
要であり、これをいかに契約で表現するかがポイントであるということです。
また、どんな契約であってもお互いのミッションを理解しようとしなかったり、
リスクを一方に押しつけてしまうやり方ではうまくいかないということも痛感
しました。
これまでの経験と実績を踏まえて、さらなるチャレンジとして、永和システム
マネジメントは、2010年11月11日より、アジャイルに適したまったく新しい契
約形態での受託開発サービスのトライアルを開始いたしました。今後の展開に
も注目いただければ幸いです。

◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◇
【ご案内】プライベートセミナーを開催します(11/24)
『アジャイルに適したまったく新しい契約形態での受託開発サービス
トライアルの紹介』
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◇

永和システムマネジメントは、2010年11月11日より、アジャイルに適したまっ
たく新しい契約形態での受託開発サービスのトライアルを開始しました。
これまでの受託開発における一括請負型の契約では納品時に費用を全額お支払
いいただくというビジネスモデルをとってきました。このサービスではこのビ
ジネスモデルから脱却し、開発したシステムを初期費用0円で提供します。その
後、お客さまにはサービス利用料という形で月々お支払いいただきます。

詳細は以下のサイトをご覧ください。

■新しい契約形態での受託開発サービスのサイト
http://www.esm.co.jp/trial/new-agile-contracts-service.html

このサービスのトライアル開始にあたりプライベートセミナーを開催します。
このサービスの提供責任者である木下史彦がサービスの紹介を行います。

『アジャイルに適したまったく新しい契約形態での受託開発サービス
トライアルの紹介』
日 時:2010年11月24日(水) 13:45~17:30(13:30受付開始)
場 所:株式会社永和システムマネジメント 東京支社(上野、御徒町)
参加費:無料(事前申込制)
対 象:企業で情報システムの導入に携わっていらっしゃる方
※会場の都合上、人数に制限があります。

▼プログラム
1.アジャイルと契約
~アジャイルに適したまったく新しい契約形態での受託開発サービスの紹介
2.質疑応答
3.個別相談会

▼詳細情報およびお申込みはコチラ↓
https://sec.tky.esm.co.jp/2010/11/11/private_seminar14/

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私たちのホームページ
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『コンサルティングセンター』 https://sec.tky.esm.co.jp/
システム開発に潜むムダを取り除き、システム開発に関わる全ての人が適正
な価値を持続的に得られるよう、支援します。コンサルティング領域や、セ
ミナーのご案内などを掲載しています。

『Ruby x Agile』 http://ruby.agile.esm.co.jp/
Rubyやアジャイル開発に関する最新のトピックスや活動実績を紹介していま
す。現場のメンバーのブログも掲載しています。

『永和流プロジェクト運営術』 http://agile.esm.co.jp/scrum/
プロジェクト運営に関して私たちが提供しているサービスを紹介しています。
スクラムという開発手法の解説も掲載しています。

『永和システムマネジメント 組込みグループ』 http://et.esm.co.jp/site/
オブジェクト指向やアジャイルといった永和の強みをETの現場でも活用すべ
く活動中です。メンバーのブログやETロボコン関連のコンテンツも掲載中です。

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◆  ご意見・ご感想は、このメールに返信ください。
◆  配信解除は件名「配信解除」にてこのメールに返信ください。
アドレス変更は件名「アドレス変更」、本文に配信希望メールアドレスを
記載の上、このメールに返信ください。
◆  免責事項・個人情報保護方針はコチラを参照ください。
http://www.esm.co.jp/company/approach/approach_privacy.html
◆  発行:株式会社永和システムマネジメント
〒110-0005 東京都台東区上野2丁目7番7号上野HSビル8F
http://www.esm.co.jp/
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【セミナー】オブジェクト指向設計のセミナーを行います(2010/12/7-8)

財団法人にいがた産業創造機構様にて「フレームワークに学ぶオブジェクト指向設計(Java 編)」と題したセミナーを行います。

http://www.nico.or.jp/kensyu/products/detail.php?product=1168